さて、本日は廣田眞胤の処女単行本お届けしたいと思います。
デフォルメというにはどーしよーもないくらい崩し絵な作家様です。
その崩し絵を愛せるか否かで勝負の半分は決まったみたいなものでしょう。
あとはペー太や変丸並に、もーどーしよーもないくらいチープなネタで、
なりきりキャラな乙女たちが、自分だけの星の王子様なあなたを、強烈すぎるほどの身勝手さとひたむきさで求めまくってくれやがります。
もー最後の一滴まで搾り取ろうとしますですよ。
まるでその世界は40年前週間マーガレットなキラキラささながらに。
相反する、まばらタワシ陰毛のぷっくりマンコな蜜壺からにょるにょるのねばねばさえ垂れ流しながら激しくもキュンキュンに求めまくってくれるのです。
ミミズ千匹な膣内壁を抉るように子宮口入り口までクグッと到達したチンチンは子種をたっぷりと搾り取られるのでありましたが。
ここまで思い切り漫画チックにキャラを演出してくれると、アンリアルな彼女たちの淫語さえ、マジめに映ってしまうから、あら不思議。
思わず笑っちゃったのもありましたというのはここだけのハナシ。
さすがに3年分なので全てがベストとまでは言いませんが、破天荒に創り込まれたヒロインたちのキャラだけで物語をつくってしまうという心地よさがここにはあります。
基本的に童貞青少年×処女年上女性(同級生も3名・非処女2名)
ほとんどが女性からの突貫若しくは強姦ですが、受け手の男性に強姦願望があるものがほとんどなため痛み成分は微少かと。
なお並行して描いていたフタナリさんたちのヤツは一切収録されてませんので、そちらを楽しみにしてた方は右に回ってくださいませ。
上述の内容で問題ない方のみ続きも読んでみてくださいまし。
それ以外の方には目の毒なので読まない方がよろしいかと。
なお、カバー内には漫画とか作品解説とかがありますが、先に読んでも特に問題はないでしょう。
廣田眞胤『エッチで自分勝手でカワイイ娘▽』 IZUMI COMICS 一水社 ISBN978-4-87076-730-0 2008年11月28日発売
消し:極細~中太黒線消し透過度85%大面積網消しの併用。
ヒロイン:推定17歳から28歳まで。
お相手:推定3名の同年齢除けばちょい年下の童貞クン。
乳:並乳。乳へのこだわりはあまりなく着衣乳見せ無しというのも2編アリ。尻へのこだわりの方があるかもくらい。とすいうまえに、そういう部分と違うところで勝負してる作家様です。
陰毛:まばらで野性的
性器形状:デフォルメされてはいるけどリアルより。
挿入描写:断面図・透過図・内視鏡図多用のワリにはバランス感覚もアリ。
射精形態:全作品ラストは膣内。ほかオプションとして顔射2・口内1・衣服1・ハンカチ1。
カラミの手法:女性陣はほぼ全裸1除けば着衣か半脱ぎで男性陣は昨年くらいまではチャック開けるだけが主流も近作はズボンだけは脱いでいる。エロゲー手法と萌えエロ手法とぶつかり愛で4対4対2くらい。
萌フェチ:衣装からアクセまで端々に萌えが香っている。
軽フェチ:フェラ・パイズリ・足コキなど。
濃フェチ:特に無し。
高次元フェチ:ゴックンとかもあるけど、特筆するほどには無し。
性行為の属性:強姦的純愛。
乙女の符号:7名
ハードコア度:★3の中
ぶつかり愛:★2の中
想いのエロース:★4の上
エロ作画力:★4の中
エロ作画技法:★3の上
エロのコマ展開力:★4の下
総合エロ度:★3の中
作画力:★2の上
キャラデの魅力:★5(男性陣は★3の中)
心情描写力:★4の中
漫画展開力:★4の上
漫画のコマ展開力:★3の上
総合漫画力:★4の下
属性:童貞クンに女神様が全速力で降臨してきて、ひたむきに奪いつくし搾りとりまくる、美味しすぎる棚牡丹
作品評価:83点(★4の中)
宝物度:名作
1冊目の成コミ(通算も1冊目)
『The Principle Of Evil Made Flesh』(16頁)
大輔クンは寝坊をしたため、アクシデントに見舞われてしまいます。
あっと言う間に姫様に犯されて、付きまとわれる日々。
ここまで言われたら後には引けません。
覚悟を決めて
萌え上がり
萌え盛り
萌え狂い
次の頁のフィニッシュは、まるで『うさくん』みたいな、紙一重的ステキ情熱空間に包まれていて、
でもオチはショボイんですけどね。
とてもナンセンス漫画なのですが、エロシーンにはギリギリのところでリアルが残っていて、その微妙さがとても心地よいのです。
うさくんなんかと同タイプで、エロシーンで漫画を紡ぐ作家様です。
男と女の性行為そのものがドラマというスタイルです。
内視鏡レベルの断面図で子宮をグリグリ突っつく様相は、好みが大きく分かれるかもですが、それさえも廣田眞胤の魅力のひとつにほかなりません。
でもねえ、エロシーン意外の作画はショボすぎで、今後の課題にして欲しいですね。
お城なのに民家みたいとか、ベッドも枕も安物にしか見えないし。人物のデフォルメパターン換えは悪くないですが、背景とかの描き込みや処理を工夫して欲しいところ。
馬のアイデアが突飛で好かっただけに、すべてをナンセンスにしてしまうのはどうかと思いますが。
ともあれ、アッパレ♪
『Carnal Forge』(16頁)
どーしよーもなく変なヤツであるところのクラスメイトな脇田サンに付き合わされるハメになった大輔クンでしたが、まあマジでイカレテル彼女はどーしよーもない目的のために、無謀にも路上で大輔クンのズボンを下ろし、さらに思いつきで強姦します。
このヘンテコな女の子の設定こそで1本漫画をつくってしまうところが、廣田眞胤の素晴らしさのひとつです。
アッパレ♪×2
『Iconoclasm』(14頁)
三年生になり特進クラスに入れなかったせいでカレシと別クラスになっちゃった女生徒が、当たり前に切り返すカレシに腹を立て、「だったらわたしとセックスしなさい大輔!!」と、有無を言わせず襲ってくるお話です。
初期作品を除けば著者の作品のほとんどがそうなのですが、本作もまた類に漏れず、突貫してくる女の子が目に涙さえためながらも処女膜を破壊し、自ら激しく腰をふりたくるという超素晴らしいファンタジーを演出してくれていてミゴトと言うしかありません。多くの作品が口では「処女」とか言いながら、セリフを読まなければ、まったくそうとは観えないところを、廣田眞胤は、一切セリフには出さず、乙女のシルシを魅せつけるという、男女が口に出さないからこそファンタジーにリアルとしての力を与えるということを、すでに会得している凄い作家性ももっていて、漫画チックなキャラに力を与える手腕が素晴らしい限りです。
アッパレ♪
『Heaven Can Wait』(18頁)
バレンタインチョコの返事かこないことに業を煮やした研究室長な佐伯サンは、あり得ないくらいニブチンな後輩の大輔クンに、ついつい爆弾宣言。
否、それこそファンタジーでしょう
とりつくろう大輔クンに対して迫り来る彼女
大輔クンの応えはコレ
今回は大輔クンも冴えてます♪
アクターの熱演が素晴らしいです。この、どこかで絶対見たことがあるであろう台詞回しも心地よく、『乙』の氷の情熱に対して炎の情熱といったところでしょうか。
これも、オチのセンスはどうかと思いますけど、微笑ましいのでヨシでしょう。
アッパレ♪×2
Turn Up The Night(16頁)
チビ輔少年な大輔クンは、そんなもの欲しくなかったのです。
自分だけどんどん背が伸びていつまで経っても追いつけないカノジョに思いの丈をぶつけます。
大輔クンの言葉に対して、ひとつひとつリアクションを変えながら女を魅せつける栗子。
まだまだ性に無知なため、怖じ気づく大輔クンに対して、栗子は奪うように挿入します。
途中から大輔クンもせいいっぱい反撃します。
そして、少年大輔クンは少しだけ大人になったのでした(たぶん)。
アッパレ♪×2
Brave New World(16頁)
大輔クンにが画材屋さんに行ったら先生でもある店員さんにその場でひと皮剥かれて犯されてしまうというお話です。
『Poison Was The Cure』の発展系でもあります。
テーマの転がし方がとても好く、えっちで綴るドラマな漫画として、とても味わい深いです。
アッパレ♪
Bitter Suites to Succubi(16頁)
これもキャラ勝ち系です。
童貞処女なカレカノの大輔クンとしのぶちゃんの、着エロ攻防戦が繰り広げられます。
上に掲げたキャラの性格そのままなラストがとてもステキな贈り物デシタ。
アッパレ♪
『Poison Was The Cure』(16頁)
ストーカーな佐倉先輩に無理矢理家まで押し入られて、童貞を失う大輔クンの心情の移ろいをリアルタイムで捉えた実験的な作品です。
On Your Feet Or On Your Knees(16頁)
風変わりなキャラをつくり、フェチなアイデアで勝負するという、初期の時代によくあったパターンです。
その後、どんどんフェチっ気が薄れ、より直球なドラマに作風が変化してゆくのが、巻末から読み進めてゆくと、はっきり観てとれます。
無論、主人公は、大輔クンです。
ほか、カラーイラスト2頁。
イラスト入り後書き1頁。
とまあ、こんな風に、セックスで奏でる物語な漫画としては滅茶ステキなものがあります。
1編あたりの頁数が少ないワリには、構成力に優れているため、完成度も読み応えも高いのですが、
エロースも漫画もさらに高みを目指すなら、やっぱり20頁程度は最低でも欲しいところ。
初期作品には愛の介在しないものも2編ばかり含まれていますが、たとえ強姦から始まったとしても、近作は純愛成分が滅茶高いです。
無論、強姦漫画は嫌いという方にまでお薦めする気は毛頭ございませんが、受け手の男性自体に強姦願望が存在するため、初期作品以外での痛み成分はほとんど希薄です。
たぶん、この作品集は性的虐待を受けたことがある男性の方意外なら、ほとんど痛みを感じることなく楽しめるはずですので、属性自体を気にする必要はほとんどないと思われます。
相当に化膿してるレベルのトラウマを抱えてる私が断言するので、たぶんダイショブです。
無論、3年分の作品集なので、多少のバラツキはありますが、どの作品も、それなりに味があることは紛う事なき事実です。
初期作品はほとんど大輔クンがチャック開けるだけのえっちに終始しますし、近作ではズボンは下ろすといっても、全裸でお互いの体温を求め合うような、真の純愛なゼロ距離エッチまではほど遠いのですが、それでも充分お互いのキモチが伝わるレベルのセックスが描かれています。
まだまだ始まったばかりの歴史ですし、その辺りは今後に期待したいと思いますが、それ以外にエロシーンで気になったことはほとんどなく、現在の力量だけでも頁数さえ増えれば、大胆に見開きとかも使えるようになるはずなので、情景にもエロにも厚みがかかり、さらに輝くこと必至です。
漫画的なセンスには素晴らしいものがあるので、今後もさらに成長してくれるでしょう。
苦言を呈するとすれば、たとえ小ゴマであったとしてもひとコマひとコマをもっと大切にして欲しいということくらいでしょうか。
作風的には童貞クンを食べちゃいたい願望のある二次元乙女諸氏にも推奨したいものがあるのですが、魅力的に描けてる女性陣に比べると男性陣の色気と露出度が不足しているので、やっぱり女性の方には物足りないかも。
ともあれ、
なりきりキャラな乙女たちが、自分だけの星の王子様なあなたを、強烈すぎるほどのひたむきさで、もー最後の一滴まで搾り取ろうと必死こいて求めまくってくれやがります。
その世界はまるで40年前週間マーガレットなキラキラささながらに。そんなワケで、上述の内容で心惹かれるものがあった方はぜひ♪
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我らがヒーロー(?)パクマンさんが何処かに登場してますので探してみると楽しいかもです(簡単に見つかると思いますけど)。
[エロマンガ]自分のための最高のエロ漫画を描く作家、それが廣田眞胤先生だ! by たまごまごごはん
えー、私、エロ漫画家の廣田眞胤(ひろたまさたね)先生という人が大好きです。
廣田眞胤先生の漫画が好きなんだろう?と言われたらまったくもってその通りなんですが、それ以上に廣田眞胤氏本人が好きです。(中略)
9話入っていて9話とも主人公が大輔で、かつ女の子が全員自分勝手でエッチという、なんとも夢の塊のような作品集。
漫画自体ものすごくテンポがよくて面白いのですが、改めて言います。ぼくは自分の名前を使って自分のために描いた、廣田先生の心意気に大いに惚れています。
theme : 成年コミック・マンガ
genre : アダルト