さて、本日はすでにイラストレーターとしての一本化を宣言されているKenyの、最初で最後の成コミをお届けしたいと思います。
本当は昨日書く予定でしたが、引退があまりにも悲しくて、ついつい痛飲してしまいましたがゆえ、さらに遅れてしましたが、おかげで4度目の読み返しもじっくり出来ましたので個人的には大満足。
ヒロインは7~10歳程度と推測されるランドセル少女、というかほぼ幼女なペド本です。
そのお相手は巨大な昆虫とかエイリアンとか拳とか器具とかです。
凌辱とか純愛とかいう成分は一切ございません。
あるのは、幼い性器や肛門への容赦なき破壊のみです。
身の毛もよだつほど凄まじく黒い成分に満ち溢れています。
甘えの一切介在しない悪意と皮肉を淡々と垂れ流すことによってタイトル通りの絶望を詩ってくれている本です。
上述の内容で問題ない方のみ続きも読んでみてくださいまし。
それ以外の方には目の毒なので読まない方がよろしいかと。
なお、カバー内には特に何もございません。
Keny『絶望の詩』 MOOG COMICS ジーウォーク ISBN978-4-86297-073-2 2008年12月5日発売
消し:透過度5~40%の中細~中太網線消し。
ヒロイン:推定7歳から10歳まで。
お相手:巨大な昆虫とかエイリアンとか拳とか器具とか。
乳:つるぺた
陰毛:無し
性器形状:そこそこリアル。
挿入描写:破壊力だけは絶大。
射精形態:膣内3・アナル内1・顔射2。射精を重要視していないし、そもそも卵を植えつけられるとかがほとんど。
カラミの手法:女性陣はほぼ全裸で男性陣は完全にアイテムなエロゲー手法。
萌フェチ:総合的にはほとんど無し。巻末作品のスパッツには萌えましたが。
軽フェチ:無し。
濃フェチ:強姦・拷問・破壊姦・拡張・巨大な甲虫やら謎の生物やら・馬・蛇。本来なら高次元フェチに分類すべき、イラマチオ・アナル・二穴・三穴・フィスト・お漏らし・脱糞・緊縛・様々な器具などなども、ほとんどの場合、快楽への追求ではなく破壊蹂躙を前提に描いているため、こちらに分類。
高次元フェチ:ギリギリのところで巻末3編がこちらに分類できるかもです。
性行為の属性:破壊される幼女たち
乙女の符号:2名
ハードコア度:★5
ぶつかり愛:★1の下
想いのエロース:★2の中
エロ作画力:★3の下
エロ作画技法:★2の下
エロのコマ展開力:★3の上
総合エロ度:★3の中
作画力:★2の中
キャラデの魅力:★4の中
心情描写力:★2の上
漫画展開力:★2の上
漫画のコマ展開力:★2の下
総合漫画力:★2の下
属性:幼女の肉体を破壊することで導かれたSFホラーな残酷物語・破壊劇と紙一重な終末的快楽(ラスト3編)
作品評価:79点(★4の中と下の狭間)
宝物度:殿堂
1冊目の成コミ(通算も1冊目)
『フレンズ』(カラー4頁含む20頁)
冒頭、いきなり夜道で襲われ、悲鳴をあげる間もなく裸に剥かれ、腕の2倍はある大人チンコで幼いマンコを無理矢理こじ開けられ、処女膜どころか膣前庭全域を引き千切られるように押し入られ、まだ成熟にはほど遠い短すぎる膣から一気に外子宮口を撃破され、文字通り破壊される幼女への強姦がカラー4頁で描かれます。
心配するナカヨシ三人娘
彼女のこのひと言が、さらなる悲劇の呼び水
犯人捜しの冒険に出たヤンチャ娘の心意気は
はたして、無惨にも返り討ちに遭い、幼い性器をズタボロにされ、壊れた膣から子宮をだらしなくはみ出させたり、脱糞したりしながら、エイリアンの嘲笑を不気味かつシニカルに響かせて幕。
漫画的な技法や味付けにしろ、描き込みの弱さにしろ、漫画家としての力量はお世辞にも優れているとは言いませんが、単純明快にドラマを動かした分だけ、恐怖はストレートに伝わってきて、はたしてこれがデビュー2作目とは信じがたいくらいの、君子危うきに近寄らずを地でゆく手加減無しの救いのなさがシビレルほどに
アッパレ♪
『かえりみち』(16頁)
樹木が織りなす隧道を楽しそうに仲睦まじくおしゃべりしながら歩いてる幼女ふたり。
そこへいきなり墜ちてきたのは巨大な甲虫。甲虫はふたりの膣と肛門に巨大で長大な卵管を突き刺し卵を産みつけます。二人は病院に担ぎ込まれるのですが、卵を取り出そうとした医師の指は食いちぎられ、そして…。
平和な午後のひとときが、まばたきひとつの間に悪夢に換わるという、まさに一瞬先の闇を演出した手腕が凄いです。ラストの投げっぱなし感も凄まじくダークで、
アッパレ♪×2
これがデビュー作ですよ?
ありえねー凄さだ…。
以下、3作目から順に巻末が最新作という構成です。
『愛玩動物』(20頁)
冒頭いきなり裸ん坊で拘束されている幼女は、理不尽にアナルを拡張されます。意外なほどあっさりと釈放されたのちに、彼女は父に借金のカタとして叔父へと売られたことを知るのです。そして見知った馬をあてがわれるに至るのですが、シンプルな構成に徹した前述2作に比べると、前振りや繋ぎなどに漫画力の弱さがモロ出まくってしまって、伝わるはずの残酷さは、たぶん半分程度に稀釈されてしまってるのがとても惜しいです。
『破壊衝動』(16頁)
こちらはさらにまったくよく解らないのですが、多分にスパイ組織とかの子供諜報部員な二人が工作中に逃げ損ねてとっ捕まり、拷問されるお話だと思われます。
話がきっちりみえないので、世界に没入しきれず臨場感はイマイチなのですが、拷問の凄絶さだけは相当なもんです。
『少女蟲』(16頁)
忘れ物をとりに教室に戻った幼女を悪夢がお出迎え。
「ちょうどよかった あと一人ぶんなの」
そして幼女の膣から突出した巨大な卵管により卵を植えつけられる彼女。
ラストはすでに贄にされたクラスメイトたちの母胎を破壊しながら次々に産まれてくる巨大な芋虫たちを手にとり、
「次の卵が出来るまで あなたたちが頼りよ 朝になれば餌が来るわ たくさん食べて大きくなってね」
と淡々とごちる少女でエンドなのですが、
雰囲気は凄いんだけど話は、まったくもって視えません。
言葉がどこにかかっているのかをすべて考察したとしても、抜けている説明が多すぎます。
そんなワケで不足している分は脳内で補いながら、自分の好みな物語として再構築するのが吉。
もしかしたら、そういう狙いなのかもですけど。
ともあれ、アッパレ♪
『小さな診療所』(16頁)
おなかが痛くて診療所に行った幼女は、何かの寄生虫らしきものを医師に発見され、麻酔もないまま、肛門に腕を突っ込まれ、違ったとばかりに今度はマンコに突っ込まれ、外子宮口までこじ開けられ「めでたしめでたし」という、黒すぎる皮肉。
彼女のまともな人生は、もうすでに終わっちゃってるでしょうに…。
アッパレ♪
『見えない終わり』(20頁)
エイリアンvs地球防衛軍チビッコ部隊みたいなヤツです。
捕まった幼女たちは肛門にズッキーニみたいな生物を挿入されることで母胎としての改造調整されるらしく、カブトムシの幼虫みたいなのを子宮に挿入され、敵戦闘種の生産工場にされるのでありました。
出産シーンがグロステキすぎました♪
アッパレ♪
『幼性サンプル』(16頁)
話が完全には解らないのですが、どうやら麻酔というものが存在しない世界で、痛みで患者が大騒ぎしないように『あらゆる刺激を快楽に変換する試薬』の実験台にされる幼女のお話らしいです。
ヘッドファックなる大技(久々に観ました♪)を繰り出されても、薬でぶっ飛んでるために、ちょっと絵空事なのが惜しいですが、ブラックユーモアとしてはナカナカ素晴らしいものがあります。
著者の作品ではじめて幼女側の快楽が描かれていますがアヘ顔は相当に素晴らしいです。
『忍び少女』(18頁)
チビッコくノ一2名が(たぶん)お頭に化けた敵により拷問(穴拡張)され、うち1名は単にキモチヨクなってて、もう1名はやられたフリして実は余裕こいてて、
蟲には蟲をで
返り討ちにする、というようなお話です(たぶん)。
漫画としての技法には相当に難があるものの、綾波的紋切り口調も心地よく、ラスト2頁のが個人的には大好きです。
本作品集は複数ヒロインものが主なのですが、この作品は唯一、複数であることが漫画として活かされていて、著者の進歩を感じさせてくれました。
『本能の味方』(20頁)
どこぞのウェイトレスな少女がゴミを出そうとしてたら、少女を連れ去ろうとしている亜人たちに遭遇。
正義漢の強い彼女
闘いを挑むのですが
なかなかの技量を魅せつけるも、多勢に無勢で敢えなく撃沈。
ベルトを猿轡代わりに噛まされ3つ穴をボコボコに掘られついでにフィストまでかまされ、挙げ句の果てに、顔サイズの巨根を突っ込まれ、亀頭の形に腹を膨らませ、ジエンド。
これで、コマ単位で移ろう表情の変化まで描けていれば相当なもんだったのですが、エロ方面意外でのコマ展開的にも相当にレベルアップしていることを証明してくれました。
せっかく味のある亜人を擁したのに、性交時にはチンチン意外フレームインしないため、不気味さはもう一歩でありましたが、アッパレ×2と紙一重なアッパレ♪
ほか、カラーイラスト4頁。
イラスト入り後書き1頁。
さて先ずは、エロ作画的なことを言わせていただきますが、芋虫とかの作画は渾身入ってる出来なのですが、ことチンチンになると途端にトーンかけるだけという貧弱もんになってしまい、せっかくエゲツナク描いてるところへもってきて、ちょっと不気味さをトーンダウンさせちゃってるところが勿体なくもあります。
また、描ける表情が極少なめなことも、表情で伝えることが大切なエロ漫画としては、今後の課題にしていただけたらな、と。
漫画技法にかんしては、はっきり言ってまだまだ若葉マークですし、それでも1冊の単行本内で確実に進歩しているため、多くを提言することはいたしませんが、小ゴマと大ゴマの大胆な使い分けだけは身につけて欲しいです。
たとえば見開きや1頁ぶち抜きの大ゴマで情景の中に小さく人物を置くとか、逆に、1頁まるまる顔アップとか、小ゴマの使い方はかなり好くなってきてますので、漫画技法のアレコレは一般漫画界に無茶苦茶凄い方が犇めいておられますので、学んでいただけましたら幸いです。
とまあ、今後の作家様なので苦言はこの程度にとどめて、
ともあれ、完膚無きまでのアンチヒューマニズムで描かれた、幼女への性破壊劇が、滅茶苦茶素晴らしい一冊です。
05~07年に描かれた最初の7作品は、凄まじいばかりの黒い残酷性に塗り込められ、08年の3作品は、無理矢理与えられる快楽地獄でのたうつことにより醸し出されるヒロインの輝きこそを魅せ、さらに今後の人生経験がもたらすであろう作家としてのレベルアップにともない、どれだけの世界を読者に提示してくださるのか、先々楽しみでなりません。
こればかりはご本人が決められた道ですし、他人の人生までとやかく言う資格なぞございませんが、いつの日にか再び漫画世界で再会できる日がくることを身勝手に祈らせていただきます。
酷さならなら『かえりみち』と『フレンズ』。
雰囲気なら『少女蟲』。
黒さなら『小さな診療所』。
破壊力なら『見えない終わり』。
エロ濃度なら『幼性サンプル』と『本能の味方』。
キャラなら『本能の味方』と『忍び少女』。
個人的MVPはデビュー作『かえりみち』と最新作『本能の味方』。
漫画はまだまだとってもヘタレです。
でも、言いたいことを伝えるだけの力は充分にあります。
そして、桁外れの破壊力を備えていることだけは、紛うことなき事実です。
漫画力さえつけば、その黒さがいったいどこまで痛みを連れてきてくれるのか、想像するだけでもワクワクしちゃう、そんな作家のひとりです。
とりあえず現状ではまだ、百均のチューブワサビを丸呑みしちゃった程度の辛さな作家様です。胸に杭を打たれるほどの痛みまではまだまだです。
Kenyはそんな作家です。
それでもいいよという方はぜひ♪
「おつかれさまでした」とは言いませんよ。
「また逢う日まで♪」
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keny「絶望の詩」期待を裏切らない残虐行為手当の満額支給で、ランドセル世代の女の子の滑らかな肢体をあたかも昆虫採集ごっこのごとく無造作にいたぶる。プレーンな絵柄と抑制のきいた語り口でだいぶ緩和されるもののやってることは愛情含有率0%の純粋スナッフ・フィルム(中略)
楽しむためのハードルはえらく高いけれど覚悟があるのなら年越しソバがわりにこの激辛カレーをかっ食らうのも悪くない。
by 酒とエロ漫画の日々。
keny『絶望の詩』少女達がその心身を破壊されていく地獄絵図を淡々と描いていくという実に凶悪な作品集です。(中略)
苦痛成分沢山・後味最悪なタイプの作品集なので、安易にお勧めすることは決して出来ませんが、上記の内容・作風でもチャレンジしてみたいという猛者な方は是非トライしてみて下さい。強烈な印象を残す作品であることは保証しますよ。
by ヘドバンしながらエロ漫画!
theme : 成年コミック・マンガ
genre : アダルト