さてジョン・K・ペー太は、私としては珍しくリアルで友人から啓蒙していただいた作家様なので、レビューできること自体とても感慨深いものがあります。一般的にはJKPの通り名の方がお馴染みでありましょうが、ここではデビューから私が慣れ親しんでいるペー太という愛称で語らせていただきます。
実際のところは、ポストに切手も貼らず差出人の名すらない本の入った封筒が突っ込んであったのだけど、そんなオバカをするヤツは近所にひとりしかいなかったので犯人はすぐにわかりました。
『悶絶カリギュラマシーン』
それがその本のタイトル。
発売は2003年。まだPCもケータイも持ってなかった時代。かつて大好きだった成コミも、1999年に住んでた家からほぼすべてのメディアが盗まれるという事件があってからは、もはやマイブームから外れ、特別にオキニイな作家様を除けば月に7~8冊程度の単行本を表紙買いする程度まで自分のもっている趣味のなかではかなりオチコボレ的な存在になりかけていた、そんな頃で、近所の書店に積んである表紙を一瞥してパスを決め込んでいたのですが、裏表紙を見てブットンダのデス。
単に積んである本を手にとってひっくり返していれば気づいたのですが、その労力さえ惜しむほど、私の成コミに対する興味は底辺間際まで落ち込んでいたのでした。
そこにはペー太をペー太として存在さらしめている二大特徴のひとつである『逆方面内視鏡図』による膣道方面から、それを開いて覗き込んでいるオトコノコをとらえた絵があったのです。
ぶっちゃけ、それだけでヤラレマシタ。
ちまたではよくペー太を『断面図の魔術師』と呼称するし、レビューでは私も便乗させていただいてるワケだけど、実際のところは、この『逆方面内視鏡図』と『誇張表現』こそが、ペー太の最大の武器であると私はとらえてます。
『誇張表現』は、『拡張表現』と呼称される方もおられるだろうけど、一般的にエロ業界方面で『拡張』と言った場合、性器やアナルなどへの拡張行為そのものを指すのが慣例なので、ここでは『誇張』で統一させていただく所存。端的に言えば、『大袈裟』とか『漫画チック』とかいうところのソレ。たとえば、人を殴ったら天井まで飛んでゆくという表現は、漫画を読み慣れた方なら容易に理解できる誇張表現ではあるけど、そんなことが実際には起こらないということは誰でも理解できるはず。ペー太はその漫画チックな誇張表現をあらゆる意味で多用します。実際に漫画としての導入部などではオトコノコは天井まで飛んでゆくし、オンナノコにパンチされたオトコノコの目から鬼太郎の親父が飛び出したりもするのです。それは同様に性描写方面でも多用されます。ちんちんが突っ込まれるとオンナノコのオナカは膨らむし、まあ当然セックスしてれば、カノジョのオナカにくっきりとちんちんの形が浮き上がることはスキニーなカノジョをもってる殿方なら存分に経験されてることかもしれないけど、膨らみ方がハンパない。ぶっちゃけ、おまありえねーだろ?レベルに膨らむのでありますよ。イラマチオされれば喉も膨らむし。リアルなら軟骨破損でありましょう。誇張表現を際だたせるためにちんちんは極めてデカイです。基本的に、ちんちんとまんこがハードにぶつかり合い、白熱戦を挑むハードコアパンクな作風であります。めり込むという表現が近いのかも。肉体に異物が押し込まれた分は、どこかに吐き出されるというペー太理論に基づく手法。それが肉体表面への膨張であったり、涙や唾液や鼻汁やゲロや胃液やシッコやミルクや屁や腸液だったりもします。桃園時代はスカNGだったけどコアに入って、そこにうんこも加わるし。初期の頃はそれほどでもなかったけど、徐々にオーバードーズするアクメ顔も身につけます。男もアヘるけど、なぜかオーバードーズせず一応に目をつぶってるだけなのでそこだけが迫力不足ではあるけど、とにかくやったらド派手。さらに開く。開いて開いて開きまくる。いや、開くと言うより拡げる。くぱぁではなくグパァッっと、オンナノコが自らおっぴろげるのです。膣道の奥には子宮が見えるし、へたすりゃ子宮口までおっ拡げ、その奥の卵管までが丸見え状態。体位もまたアクロバッティブ。緊縛やら吊りも効果音として付加されたり。フィストなんて当たり前で、ダブルどころかトリプルペネトレーションも朝飯前。巨大なちんちんは子宮口をこじ開け子宮内部まで侵入することもザラ。さらにちんちんに引っ張り出されて子宮脱したり、女性自身が自ら陰門外へ引っ張り出したりもします。荒技に次ぐ荒技。子宮セックスのみならず尿道でも乳腺でもいたすのでありました。
とにかく漫画以外ではそうそう拝めるはずもないシーンの連続。滅茶漫画チックだからリアリティーは著しく薄い。そんな迫力満点のシーンを裏付けるために断面図やら透過図やらスケルトン断面図やら内視鏡図やらも配置。この手の断面図というのは実際のところ、単体ではエロくないし、保健の教科書を見ても普通はリビドーを感じるものではないと思うけど。だから情緒派の作家はほとんど断面図を使用しないし。本来、消しに押しつぶされて状況を説明できなくなったエロ漫画が、鯉と貝の時代から、断面図に逃げた時代は、黄色い楕円が発明されるより大昔のことだけど、リアルな性描写がある程度市民権を得た現代にこれほど内部構造的な図解を連発することは一般的には無謀としか言えません。でもペー太は、その行為の凄さこそを魅せつけるタイプの作家なので、まったくもって理にはかなっているとも言えるのです。男と女の色情的なものはあえて排除し、ただひたすらに破壊的なノリで傍若無人なハードコアパンクなセックスを魅せつけるペー太は『断面図の魔術師』というより『破壊的誇張表現の魔術師』といった方が、個人的にはしっくりくるのでありました。
よーするに淫靡であるとか卑猥であるとかいうタイプの官能は一切存在しないといってよいペー太の、その本質はただひたすらにハードコアであることなんだと思います。
断面図の使い方が非常に上手い作家というのはさほど多くなくて、ペー太を除けばほんの一握りしか自分の芸風との融合を完成の域まで高めた作家はいないと個人的には認識してるけど、あえて挙げるなら、ちんちんによる子宮口のキッスなラブラブ断面図の使い手『Low』とか、恋する爆裂突貫乙女断面図師『廣田眞胤』とかは、自分の作風に断面図をマッチさせ、効果音的にエロを盛り上げられるタイプの数少ない作家群のひとつと言えましょう。
また、『川原流寺』『ピクピクン』『U4F』などは、エロ的に相乗効果を上げるためではなく、その類い希なるアート性で、オリジナリティーな芸風への融合を創りあげた性物語の紡ぎ手として、個人的になら激愛級。
『杉浦次郎(裏次郎)』が処女単行本で魅せつけた、あのワンダーランドな精子と卵子の出逢いのポエムは、成コミ史に燦然と輝く月世界で、手塚治虫が存命してたら歯ぎしりして悔しがるだろうけど、ペー太の遺産は、それすらも楽々と凌駕する、偉大なる成コミ進化史。
そんな、どーしよーもない、とゆーか身も蓋もないところで勝負するペー太だけど、実はその破壊的性描写以外の面も、すべからく漫画チックな誇張表現に侵蝕されつくしているのです。本筋はほぼ一様に、漫画のテニヲハに則り、きっちりと2頁単位でドラマを組み立ててゆく堅実派でありますが、その本質は常に真剣勝負でバカを演じるという、ボケとツッコミの連続に充ち満ちてます。単純明快に言ってしまえば、漫才。さらにわかりやすく言えば肉体派お下劣系コメディアン。チープなネタで状況説明をきっちりつくりあげてからボケとツッコミを繰り返しつつエロシーンに突入し、そのままの流れで裸体を魅せびらかすも、厳密にはなお漫才が続いているため、ほとんどの作品は挿入までがエロシーンにならないという、極めて漫画シーンが多い作家であることも特徴。以前、霧恵マサノブのレビューでエロシーンが7割と解説したけど、ペー太は5割弱がエロシーンで、それもよくよくきっちり読んでいればセックス中の会話が凄まじく漫才であることに気づくことでしょう。
ぶっちゃけペー太は詐欺師です。
AVを観たりエロ漫画を読んだりして性知識を身につけようと思ってる方はあまりいないと思うし、正しい性知識をもってる皆様ならペー太の紡ぎだすキャラたちの一言一句がどれだけ虚構とはったりに充ちているかはすぐに理解できると思うけど、念押しさせていただくと、ペー太のキャラたちは大嘘つきなのです。
ペー太のキャラたちは平然として嘘をつき、常に読者を騙そうとしているので、無論、漫画や漫才などが大好きな方なら無問題だけど、絶対に信じちゃダメだよ♪
まあ、ペー太のキャラたちは男も女も登場した瞬間から、あまりにも変なヤツラばかりなので信用する方はそんなにいないと思うけど。
さて、漫画好きにお薦めしたい作家が私の好物作家のほとんどなワケなんだけど、ペー太だけは、漫画好きにしかお薦め出来ない希有な作家なのでご用心。
なにせペー太の漫画は、物語からキャラからセックスからセリフまで、とことん漫画なんだから。
ペー太が魔術師と呼ばれる所以は、ハードコアパンクな真剣さで、実は常に大ボラふいてるってところにあると、私の周辺では全員一致してる自明の理。
でもハードコアパンク作家と言い切れない所以は、オチがあまりにも情けなくヘタレでズッコケさせちゃうところにあるのです。
だから身内方面ではハードコアヘタレパンク野郎と呼ばれてたり。
でもって私にペー太を啓蒙してくれたオンナノコも含めて私のリアルでのエロ漫画仲間のうち女性陣の全員に当たる5名が、すべからくペー太大好き人間であるのに対して、なぜか男性陣にはあまり人気がないので、今年こそはペー太大好き野郎とリアルでオトモダチになりたいなと思ってる私です。
まあ、私の周辺の男性でセックス大好きなヤツは成コミに興味がなくて、セックスめんどいとか恋人探し煩わしいとかゆー方々にしか中々啓蒙できてないってのが問題なんだけど、女性陣はセックス大好きな方々の方がマジ談義ができるってのが、かなりアンバランスな私方面の実情で、うーんもちっとなんとかせねば情けないぞとは思ってます。
ともあれ、私は好みじゃない方にまで本を押しつけるのがいちばんイヤなので、リアルでならゆっくりと説明できるから簡単なんだけど、とりあえず恒例のアレをいきます。
ご自分には合いそうもないなと思われた方は、その場で読むのを辞めていただけると有り難いです。無論、強制ではございません。
ペー太の描くキャラはとても漫画チックです。
ペー太のキャラはほとんどみんな、男も女も私みたいなダメダメヤローです。
純愛的な作品は、コア入り後に少々見受けられるようになりましたが、微少です。それくさいものはあっても、シリアスじゃないんで純愛にはなりきりませんので、純愛命なら右に回れ。
男からでも女からでも強姦的なシチュは多いのですが、もう始まる前から強姦になってない作品がほとんどなので、強姦命なら絶対にパスが賢明です。ただし、これもコア入り後に少々見受けられるようになりましたが、やっぱりシリアスじゃないんで強姦モドキ程度にしかなりませんので、強姦命なら右に回るのが得策かと。
凌辱的な作風は多く見られるものの、いかんせん相手が凌辱されたなぞと思ってない作品がほとんどですので、コメディーにしかなりません。まあ、セックスコメディーバトルなんで…。
ただし、恥辱・屈辱というのは溢れてますから、その手のものが好みでしたら、そこそこ推奨できます。
オマケ漫画では幻想譚主体ながら、通常は日常劇なので、幻想譚命ならパスが妥当。
すべての作品が例外なくコメディーオチしますので、シリアスを望む方なら右に回れ。
情緒はほとんど皆無ですので、淫靡なものや背徳的なものを望む方もパスしてください。
明るいエロ漫画は苦手だという方なら、この先を読む必要はありません。
SM的なシカケは多々ありますが、真にSMなものはまったくありませんので、SMを期待されるなら右に回れ。ほとんどはSS的か、淫乱系だと思ってください。実は微妙に違うのですが、私の稚拙な文章表現力でそれを説明すると1200文字のワープロ30枚程度は必要になりそうですので、いつになるかわかりませんが詳しいことはいずれこのブログで私的SM論を書きたいと思ってますから、それまでご勘弁。基本的にはSMゴッコモドキな作品が多めです。端的に言えば、真性Sも真性Mもまったく登場しません。もしかしたらいらっしゃるかもですがリアルな心情を描いてないですから、判断は困難です。無論、それらは私目線での判断ですので、それをどう括るかというのは読み手によってまったく異なってくると思います。
ともあれ、やってることは無茶苦茶エゲツナイです。
コアに入って幅は思いっきり広域になったけど基本路線は桃園の処女単行本から不変です。1冊でも既刊を購入したことがある方なら、それを信じてかまわないタイプの作家です。
作画力は常に進歩してます。
漫画力はもともとありましたし、コマ構成力が抜群で、これも常に進歩してます。特別な技法を駆使してアートに漫画を魅せるタイプではありませんが、2頁単位でのコマ割を基本にしたコマ展開力が抜群です。
漫画チックなかけ合い漫才風味にこだわりすぎている分、間(マ)は必ずしもじっくりとれているわけではなく、マシンガンな面白みに偏る傾向があります。ただし、一発一発がキャノン砲なみで、破壊力は抜群です。
思いっきり筋力に優れた三段跳びのトップアスリートな作風ですが、ホップステップオバカです。
パンクとハードコアとホラーとカルトへの憧憬が端々に現れてます。
部活動や文化祭や運動会や林間学校など学園生活への慕情に満ち溢れています。
タブーというものがおよそありませんが、人間の本質的な部分を一切破壊してないので、残念ながら陰湿なものはまったくでてきません。過去1編だけショートで陰湿な作品がありましたが、著者の念願がかない、このほど復刻版でオバカ味に描き換えられました。
どーしよーもなくダメダメなヘタレ人間たちのダメダメな愛情に充ち満ちてますので、二次元創作物まで差別主義者の方には目の毒です。
成コミに一般モラルを求める方なら読書禁止です。
成コミに一般ヒューマニズムを求める方なら読書禁止です。
セックスよりオナニーが好きな方には不評な傾向が強いです。
全編スカビートでパーカッション強めです。メロディアスなものが好みなら微妙かもしれませんね。
『博士の異常な愛情』とか『ブラザー・フロム・アナザープラネット』とか『ストレンジャー・ザン・パラダイス』とか『バーバレラ』とか『遊星からの物体X』とか『アタック・オブ・ザ・キラートマト』とか『メトロポリス』とか、好きな方へは個人的に超お薦めです。
『Duel』と『Jewel』を交互にエンドレスにして聴くのが好きな方には個人的に超お薦めです。
『ダフニスとクロエ』あるいは『ボレロ』を聴きながら『東京音頭』するのが好きな方なら絶対に外れないでしょう?
『新世界』を聴きながら『阿波おどり』するのが好きな方なら絶対に外れないでしょう?
アホなヤツラが踊ってたら、どーせなら、いっしょに踊っちゃった方がたのしいじゃん?ってゆー私みたいなタイプの方はぜひ続きも読んでみてくださいましね。
よく『町野変丸』と比較されますが、変丸がダークでシニカルでナンセンスギャグなホラーなのに対しペー太はアッパーでヘッポコでコメディーなハードコアなので、充分注意が必要です。共通するのは、ともに『あり得ない』『リアリティー0%』ということくらいでしょうか。肉体でB級ホラーしてるのが変丸で肉体で漫才してるのがペー太というところかも。
極限的な対極の調和をたのしめる方へなら爆推級です。逆説的に言えば、振幅温度差の大きいものが苦手な方にはまったくお薦めできませんし、自律神経系統に支障をきたすおそれもあります。
ユーモアが苦手なら辞めておきましょう。
カレーを喰いながらウンコの話をするのが苦手な方はこの先を読まない方が賢明です。
嫌いなものを見るとヒキツケを起こす方もちょっと難しいかもしれません。
山に登るのに理由を求める方はご遠慮くださいませ。
リアルなエロが大好きで、愛が大爆発してるSMが大好きで、人と人が紡ぎ出す感動のドラマが大好きな、私の性嗜好から100%外れたセックスが繰り広げられますので、ぶっちゃけ私と同じ性癖な方は相当な覚悟が必要です。
リアリティーのある強姦劇や不幸物語にカタルシスを感じる私の好みとは対極的なため、やっぱりリアル嗜好のみが極限的に強めなら難しいかもですね。
オチのない漫画が超大好きな私のようなタイプの方には当然不向きな傾向にあります。
なにせペー太のキャラには名前がありませんから、キャラ萌えが著しく困難です。
オチは、人間万事塞翁が馬だったり、災い転じて福と成すだったり、身から出た錆だったり、瓢箪から駒だったり、弱り目に祟り目だったり、とにかくいろいろです。
あまりにも作風を突き詰めすぎたため、パターン化し、行き着くところまで行ってしまった感が強く、今後が激しく心配でもあります。だからといって変わって欲しくないというのもあるんですが…。
類似性のある作家というのがまったく存在しないオンリーワンタイプの方ですので、誰それが好みならお薦め!とかはできません。あえていちばん近いというところを自分の少ない脳味噌から引き出すと『ゴツボ×リュウジ』になっちゃいました…。セックスはウルトラ級のハードパンチャーなパンク野郎ですが漫画の基本はゆるゆるアッパーなダメダメスローバラードな脱力系です。
私の超超大好きな成年漫画家のなかではダントツに売れっ子作家様なので今さら私がレビューしてミソつけるのもどーかと思いましたが、やっぱりやりたいのでやらせていただくことにしました。
いろいろ言わせていただきましたが基本的に、オンナノコたちの肉体はとてもヒドイコトをされています。
セックスの最中は、ほとんどの場合、男女ともに性的にキモチヨクなりやがってます。
すでに単行本に収録された作品のうち8頁以上のもので比較すると、男→女の強姦30編・女→男の強姦4編・女→女の強姦2編・男→女のお仕置きおよび復讐9編・商売2編・読者騙しな恋人たちの凌辱ゴッコ2編・和姦系26編・触手2編となりますが、どっちつかずの作品が非常に多いため、実際のところは相当に微妙です。あくまでもこれはブログ解説的な基準に合わせて振り分けたもので、自分ソートでは純愛にも鬼畜にも1編もノミネートされてません。
いずれにしても見かけ上は、やりたいだけのオトコノコがオンナノコを嬲っちゃう、という展開が一番多いです。
セリフをいっさい読まなければホラーな感覚もたのしめます。
ペー太の作風って最初から最後まで台詞の連続で成り立つ漫才なため、名言集は無謀につき掲載してません。
もし漫画は読まないけど成コミは見るという方がおられましたら、漫画の基本は右から左が優先で、上から下がそれに続くということだけ頭に入れて置いてくださいね。
基本的に私は、どちらにでも解釈可能な場合、多少無理目でも自分の好みな方に解釈してたのしむタイプの人間ですから、あらゆる意味で曲解します。ただし、これはレビューですので、いろんな方面から考察します。
ここまで読んで、まだ生き残ってる方は続きもぜひどうぞ♪
ではレビューです。
悶絶カリギュラマシーン『ジョン・K・ペー太』(桃園書房)
ISBN4-8078-3822-9 2003年8月1日発売
評価:73点(★3の上)
宝物度:神
『直球!悩殺オペレーション』(18頁)
とゆーわけで、留年したくない女生徒が担任教師に色仕掛けで迫ろうとするのだけど、相手にされず、仕方なく後ろからバットで殴りかかり全裸に剥き、四肢を拘束し、強姦する。
「大きすぎて口に入りきらないよ」とか言いながらも食道までちんちんを頬張り、いざ女性上位で挿入すれば、オッパイサイズほどオナカを膨らませるほど奥まで導き入れ、圧力で胃液を吐き出しながらついでにシッコまで垂れ流し、屈辱に打ち震えながらもたまらず放出させた教師の精子を、自らビラを左右におおきく開いて「……もう先生ったらいけないんだァ カワイイ自分の教え子の膣の中にこぉんなにいっぱい中出ししちゃってェ……妊娠しちゃったらどう責任とるのォ」なぞと小悪魔にのたまいながら、ぶっかけ、そのまま
事後、写真撮影して無理矢理交換条件を成立させ、縄も解かずに置き去りにしてトンズラという爽快さ。
チープな日常からネタを引っぱってきてエッチにもちこむという手法は、エロ漫画の古典で、とても在り来たりではあるけど、ありそうでなさそうでなさそうでありそうなシチュエーションというのはエロ漫画としては感情移入しやすいことも確か。
また、主体が男性であれ女性であれ、やってることは一切変わらないところが、まったくもって素晴らしい限りです。一部の作家様には、どちらかに対する意識が強く出過ぎてしまって、主体の性別を変えると話がぎこちなくなってしまうことがままあるし、男(女)嫌い・男(女)性蔑視な感覚をもっている御方や、男女の性差にコンプレックスでももっていようなら、漫画として読んでいて嫌気がさしてしまうこともままあるのだけれど、そういうものが微塵も感じられないところが、個人的に溺愛している大きな要因のひとつでもあります。
ともあれこの作品、強姦された男性教師がそのまま置き去りにされ、翌日校長に発見され、くだらない言い訳をして一週間の謹慎をくらうという、三次元モラル的な観念かららみれば、泣くに泣けない不幸物語で、極悪犯罪レベルのドラマなんだけど、『一週間の謹慎をくらったが、1センチ手足がのびた』という〆によって、問題自体をうやむやにし、災い転じて福となすという、脳天気なすり替えをミゴトにやってのけているところも見逃せません。
性行為の描写自体もコメディーなら、漫画展開も徹頭徹尾コメディーというところで、世間一般的にどんなに極悪非道であっても、ペー太世界には不幸など微塵もなく、漫画チックに脳天気なさわやかさしか残らないのでありました。
ちんちんが、その半ばで喉ちんこを楽々通り越し食道まで届く射精の断面図が圧巻。
処女単行本にしてすでに、ペー太のスタイルはほとんど完成していたのでありました♪
ところで男性への強姦劇がエロ漫画で成り立たない理由ですが、女は濡れてたら強姦にならないというのと同じ理由で男は勃ってたら強姦にならないという本則によります。つまりちんちん勃ってる時点で和姦らしいです。無論、私の考え方は違いますが、ここは本則どおり勃ったら負け。この辺がリアルとエロ漫画の大きな溝なんですが、エロ漫画で強姦モドキ的な作品は多くても真の強姦劇がほとんど描かれないのは、描くと思いっきり悲惨になってしまうので、読み手を選ぶという問題よりも、クレームがつく確率が高くなるからなんじゃないかな、と個人的には思っています。
『湯けむり悩殺フィーバー』(16頁)
とゆーノリの冒頭2頁で、人物相関と状況説明をやっつけて、超仲が悪い姉弟の修羅場な夕飯から、弟が風呂に浸かっているところに姉が気づかずに入ってしまうという図式ではじまる姉弟相姦物語です。
四つん這いでシャンプーを探す姉のアラレもない姿に欲情してしまった弟は、有無を言わせず二穴強姦し、とどめは口内に大量の精液を撒き散らすのですが、これもまた思いっきりさわやかにオバカなオチで、問題自体を刷り替えます。
まんこを突かれながらアナルパクパクを4コマで魅せたアイデアは秀逸でしたが、パートナーの肉体をはしょっちゃっているので、個人的にはさほど萌えませんでした。でもラス前2頁のフィニッシュはミゴトでありました。
さておき強姦ものというよりは、雨降って地固まる系なんですがね。まあ、強姦モドキというか強姦ゴッコというのがいちばん近いんじゃないかなと思います。
『スパルタ指令076』(18頁)
将棋部なのになぜか思いっきり体育会系なスパルタ女子マネにしごかれまくる毎日な男子生徒に降って湧いた春。たまたま彼女がブルマ越しに蚊に刺されたことからはじまる青春激情は、薬を塗るとこから彼が逸脱し、アナルフィストで辱め、
エロエロモードになっちゃった彼女をダイナマイトに突きまくり、ラストは渾身のイラマチオから鼻の穴から精液逆流するほどの大量射精。そして、女らしさが目覚めるも、らしさまでもう一歩という絶妙の爽やかさで幕。
アクロバッティブなぶつかり愛・変態チックな性描写・やりたい盛りの無茶な情熱・目覚めたかもしれない恋心・漫画チックなオチャメ風情と初期作品とは思えないほど安定感がピカイチで、逆内視鏡図もピンポイントにトキメキをクローズアップ。
本単行本中いちばん大好きな作品かもしれません。
また、以外と出来てない方が多いカメラワークの好さも特筆モノです。無論、漫画だからカメラがあるわけじゃないのですが、アングルの切り替えや引きとアップのバランスや、それらをつなぐ編集技術もとても優れてます。ペー太の作品をAVで撮るとすると最低3台カメラが必要になるはずです。
『となりの肉』(16頁)
「悪いけどさー マンコ見して!」と臆面もなく言い放つ男子生徒な幼馴染みにブチキレ、装備したナックルで思いっきり殴り倒し彼を血まみれにするという、どーしよーもない構図からはじまるお話は、
目の前で漫画チックなオーウァージェスチャーで泣き崩れる幼馴染みに仕方ないなアとほだされて、優しくレクチャーしてあげる彼女が、結局、やりたいモードに入っちゃってという展開なんだけど、セックスに突入するまえに重きをおいているため、挿入後がちょっぴり淡泊なのと、オチのおもしろみがもう一歩なところが少々不満かも。前振りがすごく好いだけに削って欲しくはなかったから、純粋に頁数がもうちょっとあったらなというカンジだけど、主線の太さからみるとデビュー7・8作目くらいの時代だったのかも。
挿入されたチンポを握りしめ、自らの子宮にコスコスする彼女のテクがステキでした♪
『第3次爆乳サミットα』(18頁)
校内に設置されるジュースの自販機に入れるものを巡る部活会議で、牛乳を巡ってケンカをはじめるサッカー部部長と科学部部長という構図から、我が青春のシンボルな牛乳を侮辱された彼が、彼女をふん縛り、
陥没乳首を搾乳器で吸引し逆流した乳を強制嚥下させながら二穴強姦するも、熱血指導に心うたれた彼女は北海道までチャリの旅を敢行したのでありました、チャンチャン♪
まっことさわやかなのでありますが、オチは腐ってます♪
男子生徒クンのイキ顔が彼女のアナル感覚の好さを物語っていて、とてもステキでした。
『肛開モデル悶絶部長』(16頁)
期待の男子部員にちょっとキュンしちゃった部長さんは、自らヌードモデルを買って出る、とゆーか押しつけるんだけど、抑制利かなくなっちゃった彼は当然のごとく突貫しまくり、愛しのアナルにちんちん突っ込み、腸液噴出させながらシアワセエンドがとてもステキ。
相当初期なのか、主線はかなり粗いし、展開もイージーですし、オチはかなりくだらかったですが、変態エロ的には無問題。
ただし、得意の断面図はまだ単純透過図レベルでショボイです。
『逆噴射インチキメガネ』(18頁)
テストの前夜に職員室から答案用紙を盗みだした委員長だったのですが、折しも忘れ物をしたクラスメイトに見つかってしまい、
とまあ、こんな展開で、ここぞとばかりアクロバッティブに緊縛して、宙づり状態なまま超デカチンを挿入するのですが、長大なイチモツは1/3も余り、すべてを埋め尽くさなくては気が済まない思春期のパトスは、ついに子宮口を突破し、オナカの皮を激しく叩くのでありました。昔昔のアメリカンハードコアな裏ビデオで名前は忘れちゃったけど、かな~りミニサイズな女優が超デカチンを挿入されて、はっきり形が判るほどまでオナカをポコポコさせて喘いでいたのが物凄くカタルシスだったなあとか思い出してしまいましたとさ。
妊娠防止のために独りまんぐりがえしで中出し精液を吸い出そうとする彼女もとてもステキなのですが、オチの彼女の対称的な笑顔がやっぱり最高でした。
子宮口突破断面図のペー太発第1号の登場でした。ただし、まだ卵巣は描かれてません。
『オッパイ空手ミルク拳』(16頁)
漫画チックな感覚だけは、らしさも伺えるものの、内容は滅茶滅茶イージーな、普通のエロ漫画ですね。肉体と肉体が奏でるドラマとしての抜きツールとしてなら充分足りてますが、神様的にはまだ全然足りてません。ようするに男性的妄想視線丸出しの単純ご都合主義なだけのエロ漫画なのでありますが、まだ漫画がひねれてないので、あまりおもしろくは感じられないのです。単にダイナミックなだけのエロ漫画だった時代の佳作と言っておきますが、レビューを書いてるのが今だからこういうけなし方ができるのであって、ペー太じゃなかったら、あるいは当時書いていたら、間違いなく褒めてます。
ぶっちゃけ、個人的には、裸と裸のぶつかり愛なセックスが大好物なのですが、最終頁以外はペー太的特性がまだまだ活かされてないため減点材料にしてしまいました、御免なさい。
『熱血!悶絶!しごき部長』(18頁)
とまあ、部長と二人っきりの水泳部で新入部員確保のために恥ずい水着を着せられる彼女でしたが、サービス過剰の柔軟体操なアクロバット責めから怒濤の5Pに雪崩れ込み、お口に1本・アナルに1本・まんこに2本突っ込まれ、同時多発射精攻撃も、事後大量噴出はあるといえ、現在方面スケールと比較すると派手さは劣りますが、這々の体で「お嫁にいけなーい!」と、去って行く彼女がなかなかカタルシス。でもやっぱりオチはさわやかにバカなんですけどね。
複数プレイの醍醐味としては、男性をはしょりすぎていて、ダイナミズムに欠けてますね、はい。
男性4人のイキ顔を同時に魅せるという構図は大好きなのですが、全員が全員目をつぶってるという…。
『ミラクル女子鋼製J子 怪奇!!タコ人間現るの巻』(4頁)
さすがにオマケ漫画ですので画像無しでスイマセン…。
描き下ろしのショートコメディーです。ペー太のエロ漫画って日常劇から逸脱しないところでギリギリとどまってるファンタジーなのですが、オマケとかになると大好きな幻想譚仕立てをぶっちゃけてくださるところが素晴らしすぎます。
正義のヒロインJ子が非道の限りを尽くすタコ人間を成敗しようとファッキンポーズを決めるものの、蛸足をアナルから突っ込まれ、喉へと貫通。最終頁の大逆転がウルトラ爆笑ものなんですが、無論それは購入された方の特権ということで。
ほか、カバー折り込み部に、とってもオバカステーキな4コマ+3コマ漫画アリ。
カバー内裏にモジュール風ヌクレオチドなモノクロCGイラスト有り。
まあ、さすがに処女単行本ということもあり、絵柄もまだ安定してませんし、線の太さの移り変わりも時代が感じられますし、おもしろさを引き出すべく展開力も現在方面からはもう二歩なうえ、まだ萌えエロ手法的に男性をはしょっちゃうシーンも多々見受けられ肉体同士が奏でるぶつかり愛はピークに達してなかったものの、どーしよーもないオバカさとハードコアエロスの融合は充分なされていて、ぶっちゃけ初めて拝んだ当時は使い倒したうえ、すぐに2冊目を保存用に買いにいった記憶がひしひし。
とはいえ、この作品集は私が発見したわけではなくて、当時、単行本を表紙買いしてた私はほとんど迷わずパスしてたのですが、ある日郵便受けに切手も貼ってない封筒が入っていて、まあ、ダチのオイタだったのですが、今はもう保存用と枕元用の2冊しか残ってないのですし、現在方面の素晴らしさと比較したら間違いなくあらゆる面で劣りますが、個人的になら、素晴らしい才能と出逢えたという意味も含めて、思いっきり宝物な一冊です。
2冊目の単行本の復刻版がコアマガジンから発刊されたとき、後書きに、この本の復刻を自ら断ったという著者の弁がありまして、とても残念なキモチになりましたが…。
ともあれ、思いっきりチープな日常ネタで、愛とか憎悪とかは無関係なところで、単純にリビドーが突き進むなか、目も当てられないレベルのお下劣さをたもちつつ、肉体と肉体が奏でるハードコアなぶつかり愛を、断面図や内視鏡図を駆使した極限的なエロ作画で、デフォルメされた性愛表現としての感動レベルの漫画チックでたしかに紡いでくれた、偉大なる作家の、作風完成前夜祭。
余談ですが、私は、エロ漫画における多くの作家様が描かれる性愛としてのエロ作画にほとんど食傷気味なのですが、理由はただひとつ、今日までに自分自身が体験したセックスに比べてさほど気持ちよさそうじゃないということ。まあそのへんは漫画展開も併せたところでなんとか補ってもらってはおりますが、作風こそ大いに異なるものの、『ペー太』や『奴隷ジャッキー』や『竹村雪秀』のキャラたちが奏でてくれるセックスにはもしかしたら負けてるかもとか、常々感動してしまう私です。まあ、このお三方の作品は個人的に最愛な萌えツールですが(爆)。
喉元通り越すイラマチオ・思いっきり突きまくられて胃液逆流・オナカの形を変形させる激しいセックス・精液大量逆流・搾乳された乳を強制嚥下・子宮口を突破するちんちん・お口便器に大量射精・アナルフィストでドロドロ・入り口拡げて中まで観察というのを子宮方面からの内視鏡図的に男性が視ている図として構図する・子宮内中出し精液自分吸引・腸液流出アナルセックス・セックスしながらオシッコ噴出などなど、まあ、処女単行本にあるまじきハードコアコンテンツがすでに盛りだくさんなのですよ。
以下、ペー太の初期的エロ作画法をご紹介です。
ちんちんのデカさによる行為の間接的提示
断面図による行為の直接的提示
内視鏡図
押し出された分は外に出るという理論(肉)
押し出された分は外に出るという理論(汁)
なぜか母乳も出ます(笑)
無論、普通のシーンもあります(笑)
便器としての穴
逆方面内視鏡図
ド派手なプレイスタイル
テクを魅せるための断面図
アクロバッティブなSMゴッコ的手法
スケルトン使用による内視鏡図的効果
ひとりマングリ返し
イキ顔
超悶絶カリキュラム『ジョン・K・ペー太』(桃園書房)
ISBN4-8078-3927-6 2004年6月1日発売
評価:83点(★4の中)
宝物度:神
『桃色リベンジ祭り』(18頁)
チンコ専用のカレシとサイフ専用のカレシを使い分ける女生徒が放課後の生徒会室でセックスなぞたのしんでおりましたところ、サイフ君が来ちゃってさあ大変!というお話なんですが、
キレテ殴り合いをはじめる男どもも、開き直る彼女の態度に団結を決め込み、あとはもう怒濤のお仕置き合戦で、溜飲を下げてくれやがります。オチもペー太らしくてステキでした。
このあと彼女が地獄をみるのか天国まで逝っちゃうのかは、読み手の想像力に一任されています。
ともあれ破壊的凌辱風味とアクロバッティブなダブルベネトレーションが素晴らしかったです。
『禁断のミックスジュース』(18頁)
妹の部屋を開けたらそこにはカレシとセックスしてる妹がいた、というお話なのですが、マジメ一直線の姉にイタズラ心をもった妹が画策し、寝ている間にふん縛り、起きたところであとはもう凌辱三昧。マングリ返しから、いきなりツプッと舌を刺し込みニョルニョルとほしぐりまわし、ほぐれたところでアナルを御開帳。
逆向き内視鏡図で二人に嬉嬉として観察され涙を流し汁を流し、アナル処女を奪われてしまうのでしたチャンチャン♪
流れはとても好かったのですが、初挑戦の女×2がアダになり、+1の♂の活躍が画面上ほとんどはしょられアイテム化され、迫力不足に陥ってしまったところが残念です。お姉ちゃんの処女姦もはしょられ少々欲求不満気味ですが、オチは最高♪
『妹地獄ピンク風呂』(18頁)
中卒で家庭を支えるおパンクな兄ちゃんにケータイをせがむ妹。土方姿も凛々しく話を打ち切る兄の帰宅を待って妹の赤貧魂が爆発。
次から次へと大技を魅せびらかす妹に、さしもの兄ちゃんも野獣と化す展開がミゴト♪
今まで培ってきたものをバランス好く配置し、ラストまで魅せる。オチも最高だったのです。
上述作では逆内視鏡図で捉えた二人の姿にキュンキュンでしたが、ここでは自らまんこを開帳する妹君の指と内壁の汁を前景にセットし、狙い通り捉えた兄ちゃんの慌てふためく表情を巧みに3カットで表現したコマ割りの上手さが特筆もの。これをポエムとして楽しめるかどうかというのが、ペー太を愛せるかどうかの分岐点とゆーか、踏み絵みたいな気もしますが、どうでしょう?
自分開きで子宮口をパクパクさせる妹にクラクラでした♪
『放課後コケシ固め』(18頁)
オチコボレ女生徒と男性教師のマンツーマンな追試ものなんだけど、誰かに見られてるとこでオナニーするのが趣味な女生徒がグッズ装備で試験に臨んだというところだけで勝負しているので、漫画チックな面白みはもう一歩。オチはステキです。ともあれ、女生徒の持ってたグッズを次々に押し込んでゆくさまが素晴らしく、アナルボールは直腸を越え、結腸をS字にくねってゆくさまがボッコリオナカに浮いているのが素晴らしすぎました。
ちんちんをスケルトン連続にしちゃったとこだけが減点。
『直撃!!悶絶地獄剣』(18頁)
女子部員との勝負に敗れて住み家を失った男子剣道部員の、身勝手な逆襲劇。卑怯な手段で凌辱の限りを尽くすところが素晴らしいけど、オチはもう一歩。オチだけで減点してしまうっていうのはエロ漫画への評価として正しくないのかもですが、個人的にペー太の好さってオチが担っている役割がとても大きいと思ってるのでご勘弁を。
ともあれ、ツン系美人の部長へ袴道着でアクロバッティブな宙吊り状態で繰り出される
情け容赦ない暴力的凌辱シーンが天下一品でございました。でもこーゆーカタルシスの引きだし方って、80年代に森山塔(山本直樹)がすでに得意としてましたから、真新しいってワケじゃないのですが、ペー太の場合はちんちんが特大なため、その形状までもが表面に浮き出し、破壊力は数倍上なんじゃないかなと。ちょっぴり『燃えよ剣』を思い出してしまった私。まっこと素晴らしいのひと言なのですが、この作品は竹刀が主役とはいえ男性をはしょりすぎているため、肉棒挿入後の唯一のカットが余裕綽々では、少々、グッとくるがMAXまでは届きませんでした。
『狂乱!泥酔行進曲』(18頁)
スポーツチャンバラ部の全国大会進出も、予選突破の前祝いに飲酒したのが間違えで、マジメ一徹な女子マネがエロエロ星人に変身しちゃって穴という穴を駆使され男子部員たちは骨抜きにされ、無惨にも散る。明日があるさ若人よ、でも散々楽しんだんだから充分でしょというところ。
女子マネちゃんが終始泥酔状態なため、ペー太にしては漫画としてのカタルシスがゆるめだけど、口内射精と、一点集中な三本同時顔射が破壊力抜群。
『薔薇十字に揉みしだけ!!』(18頁)
親父の代打で出来もしないのに整体師を任された息子が、来院したタメっぽい女生徒にエロエロ三昧するお話です。展開的には単なる男性的妄想目線のエロ漫画の域を出ておらず、面白みはもう一歩。子宮内部に指ファックというのをやりたいためのネタ振りだったのかなと。ペー太初のまんこフィストだったらしいです。
ともあれ、さんざん弄ばれた女生徒の怒りが大爆発して、加害者の男子生徒が血みどろのボコボコにされるオチで溜飲は大いに下がるのでした♪
『サクラチルチル』(18頁)
かな~り凶暴な女子大生カテキョなお姉さまから漫画チックにドハデな愛のムチを受けて血みどろになりながら受験に備える青少年に、満点とったらご褒美というエロ漫画的お約束をしたもんだから、まああとは当然のごとく若人のありあまるリビドーが爆発するわけなんだけど、自分勝手に口内で果てる彼に彼女は自分の下腹を摘んで外からもコスコスしたりして、大人の貫禄を見せつけるのがナイス。オチは、ちょい外してると思うけど。
ともあれ、ついに卵巣まで登場してしまいましたとさ。
『拘束肛虐パパラッチ』(18頁)
クラスメイトに万引きを激写され奴隷と化した女生徒がノーブラで登校する恥辱シーンからはじまる交換条件物語は、コレで最後と覚悟を決めて、開き直って全裸になるが、ケツ穴目当ての彼から自分で尻広げを要求され、
漏れ出ずる恥ずかしい音と匂いをさらけだし恥辱に打ち震えた挙げ句、
結局はすべての穴をおかされイカサレた挙げ句、
マングリ返しな膣から逆流精液痰壺状態で恍惚状態な素晴らしさ。
オチも滅茶ウケル。
ほか、触手イラスト漫画2頁。
イラスト入り後書き『残尿感の宴』1頁。
作品解説1頁。
絵柄が完璧に安定してきたのも大きいけど、漫画展開方面できっちりおもしろさをキープできる作品が増えてきたのが、さらなる飛躍に繋がってるんじゃないかなと。
ハードコアとしてダイナミックに魅せるための破壊的描写と、逆方向内視鏡図によるトキメキの魅せ方が板についてきた時代といったところでしょうか。
超悶絶カリキュラム プラス『ジョン・K・ペー太』(コアマガジン)
ISBN978-4-86252-342-6 2008年3月10日発売
評価:88点(★4の上)
宝物度:宇宙
今は亡き桃園書房からの2冊目に、4冊目から1編と描き下ろし1編を追加した復刻版です。自分の大好きな本が復刻されるのって滅茶嬉しいんですよ、私は。
『触手神拳最終奥義 狂い咲きデストロイ!!』(16頁)
ジョン・K・ペー太の世界より再録された触手ものですが、カラー4頁がモノクロ落ちなのが残念でした。
『狂い咲きデストロイ!! 逆襲のマーダーライド』(20頁)
前述作の第2話に当たる描き下ろしということだけど、とりあえずあいつが師匠になってる以外はあまり繋がりはないかも。とゆーか、単行本内連載を、この際やって欲しかったかも。
ともあれ、触手ものは誇張表現の自由度が上がるためホラー度もさらにアップして迫力はマックスだし。
オマケでしか見られないというところだけがとても残念でもあります。
ともあれ、会心の一撃なのでありました♪
なお、『桃色リベンジ祭り』の巻頭4頁がカラーで再現されてて、こちらは嬉しかったです。
桃園時代の中太白線消しから小トーン消しになったのも万々歳でした。
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theme : 成年コミック・マンガ
genre : アダルト